中途失明原因の第1位 緑内障になりやすい「7つのタイプ」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 米国緑内障研究財団のホームページには日本人にも関係するであろう緑内障発症を高めるリスクが挙げられている。

①60歳以上。そうでない人に比べて6倍高い②家族歴。直系家族(父母、祖父母)が緑内障である場合、リスクを4~9倍高める③ステロイド使用者。喘息をコントロールするために約14~35回のステロイド吸入器を必要とする成人の場合、高眼圧症および開放隅角緑内障の発生率が40%増加するとの報告がある④目の傷害。ボールなどが当たるといった以前の目の負傷は外傷性緑内障を引き起こす可能性があり、傷害の直後だけでなく数年後にも起こり得る⑤強度近視⑥2型糖尿病⑦レーシックなどの屈折手術。角膜が薄くなると、眼球内圧が実際より低く測定されることがあり、緑内障が見逃されるリスクが高まる――などだ。

「こうしたリスク因子は大いに参考にすべきです。とくに日本人は、中高年になると2型糖尿病が増えてくるので注意が必要です。合併する目の病気といえば糖尿病網膜症が有名ですが、それが悪化すると、新しい血管が目の虹彩や隅角に生じます。その結果、房水の流れをふさぎ、眼圧が上昇して新生血管緑内障を発症することがあるのです」

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