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NY市衛生局の横やりで…マリファナ由来のCBD大流行に陰?

写真はイメージ(C)PIXTA

 ここでややこしいのは、CBD(食品に加えられるのは、ほとんどの場合がオイル状)には、マリフアナ由来のほかに、ヘンプと呼ばれるマリフアナの仲間から抽出されたものもあるからです。このヘンプはもともとハイになる成分はほとんど含まないので、全米で合法。つまり、ヘンプ由来のCBDは100%合法なのですが、ほとんどのアメリカ人は2つの植物の違いを認識していません。

 そこで、ニューヨーク市衛生局は「どちら由来であっても、CBDは食品添加物として認可されていない。だから安全性が証明されるまでは取り締まる」とコメント。この措置は他の州にも広がると予測され、ブームに水を差す動きに混乱が広がりそうです。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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