リンパ浮腫は保存療法では止まらない…今できる最善のこと

(C)bee32/iStock

 ドラマ「愛という名のもとに」にも出演していた女優の洞口依子さん(53)が、日刊ゲンダイ1月10日号の連載企画「愉快な病人たち」で、子宮頸がんの手術後10年目にリンパ浮腫を発症したことを告白。「リンパ浮腫を取り巻く環境は、まだまだ厳しいようです」と語った。

 リンパ浮腫には明らかな原因がなく発症する「原発性リンパ浮腫」と、がん治療の副作用で発症する「二次性リンパ浮腫」とがあり、国内では大半が二次性リンパ腫だ。がんの手術でリンパ組織を摘出する、あるいは放射線をリンパ組織にも照射することで、リンパ管やリンパ節に障害が生じ、本来は静脈から心臓に戻るリンパ液の流れがシャットアウトされる。そのためリンパ液が過剰に貯留し、皮下に滲み出て、むくみなどの症状が出るのがリンパ浮腫だ。

「リンパ浮腫を取り巻く環境が厳しいというのは、確かにそうです。リンパ浮腫に対して十分な対策が取れているとは言えません」

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