独白 愉快な“病人”たち

小学生時代からの「凝り」が突然…岩佐まりさん難病を語る

岩佐まりさん(C)日刊ゲンダイ

「もしかすると難しい病気かもしれません」

 1年前、医師からそう告げられました。最近の検診で「炎症が強くなっています」と言われ、病状が進行していることがわかりました。

「強直性脊椎炎」は、原因不明のリウマチ性疾患で、難病指定されている病気です。進行すると頚椎や脊椎が硬直して日常生活に支障を来すようです。原因がわかっていないので治療法もなく、痛みがひどくなったら痛み止めの注射を打つことぐらい。まだそこまでではありませんが、今は強い筋肉痛のような痛みが背中全体にあります。「今は」というのは、この病気は痛みの場所が半年~1年単位で変わるからです。これまで腰のときもあれば、肩のときもあって、今は背骨という具合です。

 さかのぼってみると、小学生の頃から肩凝りや腰痛を感じて悩んでいました。その凝りが、あるとき変化したんです。「手足に力が入らない」という感覚です。しびれるような状態だったり、ずっと座っているのがしんどかったり……。それがどうにもひどくなり、近所の整形外科を受診したのが5~6年前のことです。

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