2人そろって50代のご夫婦は、「健康診断の結果で“異常あり”はなかったけど、血管年齢はどうかと思って」ということで、自費でCAVIとABIを受けたそうです。
ダンナさんはやや太り気味。専業主婦の奥さんはどちらかというと痩せ形で、区の健診を何年かに1度受けているとのことでした。
血管年齢の結果は、ダンナさんは年齢相応。一方、奥さんは動脈硬化の進行が結果から読み取れました。「痩せているのに、私がまさか?」と驚いたと、奥さんは言います。
話を聞くと、奥さんのいびきがすごくて、5年ほど前から寝室を分けているそうです。奥さんが睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けたところ、重症のSASが判明。SASは眠っている間に呼吸が止まる病気で、10秒以上の気流停止である無呼吸が1晩に30回以上、もしくは1時間当たり5回以上あれば診断されます。SASは、糖尿病、高血圧、脳卒中・脳梗塞、心房細動などのリスクを何倍も上げることが報告されています。動脈硬化にも悪影響を与えますが、SASを疑って検査をしないと、判明しないケースも少なくありません。
進化する糖尿病治療法