遺伝子治療薬はここまで来ている

目的の遺伝子を組み込んだDNAを患部に注射し新たな血管を

写真はイメージ(提供写真)

 プラスミドDNAは1950年代に発見され、それ以降、遺伝子導入の手法として実験室では一般的に用いられてきました。

 さまざまな遺伝子に対応できるので、今後はほかの遺伝子を導入したプラスミドDNAが薬として用いられるようになるかもしれません。

 古くからのバイオテクノロジーが医療発展を加速させる時代になってきたということでしょう。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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