緊急事態宣言下での家庭内トラブルを避ける「3つの方法」

ウオーク&ディスタンス!(C)日刊ゲンダイ

「家にいよう、みんなのために!」もいいですが、家庭はドメスティックバイオレンスの場ともなりえます。

■離れていれば耐えられることも

 緊急事態宣言以降、それまでは会社なり、学校なりに行って、不在の時間があることで均衡をとっていた家族間バランスが崩れます。その結果、小さな愚痴、小さな不平、小さな苦情に端を発して、売り言葉に買い言葉となり、感情が燎原の火のごとくに広がって、たちまち暴言と暴力の応酬となる。これが「コロナDV」の本質です。

 物理的に離れていてくれたからこそ耐えられたことも、すぐそばにいると耐えがたい。これを避けるには、家庭内で意識的に距離をとるべきでしょう。つまり、「家庭内ソーシャル・ディスタンシング」です。具体的には、別室で過ごす。食事の時間をずらす。テレビを見る時間をずらす。互いに別の時間に外出するなどです。最悪の事態を避けるには、少々「よそよそしい関係」を続けることこそ、賢明な方法だと思われます。

 だからこそ「家から出よう、家族のために!」という考え方も時には必要なのです。

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