高齢者の貧血は、身体活動性の低下が招くことが多いのですが、この他にも多くの理由があります。
まず栄養障害、慢性腎臓病(腎不全)、慢性炎症、消化器のがんや、MDS(骨髄異形成症候群)などが代表的なものでしょう。
そのうち、身近な栄養障害について詳しく言いますと、高齢者は食べても、栄養分の吸収が悪くなることが第一の原因です。栄養障害は血液中のアルブミン濃度が低いことで分かりますが、鉄やビタミンが容易に欠乏するので、鉄欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血(ビタミンB12不足)を起こしてしまうのです。
さらに、高齢者は足と同様に歯も悪くなっていますので、食事摂取量が不十分なことも貧血の要因となります。
特に一人で暮らしている独居高齢者は、食事を作ることが面倒であったりして、日々の食事量が少なくなっています。
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