しかし、イチジクに含まれる鉄は「非ヘム鉄」と呼ばれていて、ビタミンCと一緒に取ることで体内に吸収されやすい形(ヘム鉄)に変わります。イチジクを食べるときにはレモンを搾ったり、サラダと一緒に取るとよいでしょう。
また、タンパク質を分解する酵素である「フィシン」も含まれ、タンパク質を消化しやすくします。そのためイチジクの果汁と一緒に肉をつけておくと肉が軟らかくなる効果があるので、安いお肉もおいしくすることができます。さらに、塩分を排出してくれる働きのあるカリウムや、骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウムも入っています。
糖質の量は1個当たり8.7グラム。リンゴ半分が14.3グラムであることから考えても、果物の中では少ない部類に入ります。
これらの栄養素から時間栄養学的に考えると、夜におすすめの食材といえます。血糖値が上がりづらく、ミネラルが豊富。ひとつの夕食食材として活用してみてはいかがでしょうか?
時間栄養学と旬の食材