失明リスク高い「加齢黄斑変性」はサングラスと食事で予防

日差しのきついこの時季、サングラスでの日光遮断は、すぐできる予防法だ(C)PIXTA

 アフリベルセプトと比較した臨床試験(日本人を含む国際共同第3相試験)では、「48週(1年間)において、新薬は従来薬より視力改善の変化が劣らないこと」、そして「16週と48週において、新生血管から漏れている水でできるむくみの改善が新薬の方が従来薬より良かったこと」が分かった。

 さらにこの試験では、「どれくらいの割合の人が、12週間隔のまま継続できるのか」も調べた。もし12週間隔で血液や水が漏れるようなら投与期間を短くしなければならないが、試験では55・6%の人が12週間隔を1年間継続。2年継続できた人も45・4%いた。

「最初から薬がよく効いた人では、85・4%が1年間、12週間隔を継続できました」

 つまり、従来薬と同じ、人によってはそれ以上の効果が得られながら、患者が求める「医療費などの経済負担の軽減」「通院する時間的な余裕」「注射回数の軽減」が実現できる可能性が新薬にはあるのだ。

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