愉快な“病人”たち

治療9年目…江本孟紀さんは加齢黄班変性で人生観が変わった

江本孟紀さん(C)日刊ゲンダイ

 2年前にスキルス胃がんで手術を受けたけど、今のところ大丈夫。“お涙ちょうだい話”にされるのは嫌いだし、今は2人に1人はかかるといわれているがんの話はいいとして、それよりも「加齢黄斑変性」に気をつけたほうがいいですよ。あまり聞かない病名でしょ? だからどういう病気か説明しても、なかなか理解してもらえないんですけど、とにかく厄介な病気なんです。

 2010年の年末に、ひょっと右目だけで見てみたら、左目になんか視界に丸いもんがあるなと。お月さんがかかってるみたいにね。でも、両目で見たらちゃんと見えるから、気のせいかと思ってたんです。ただ、しばらくしても症状は変わらない。それで日本大学病院の眼科の専門医にかかったら、加齢黄斑変性と診断されました。

 加齢黄斑変性というのは、目の奥の網膜の中心の黄斑部というところの具合が悪くなってしまう病気です。加齢によって網膜の下に新しい血管ができて水がたまったりして、モノが歪んで見えたり、丸く暗い部分があるように見える。こんな病気があるのか、先々、目が見えなくなるんじゃないか……と結構ショックでしたね。

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