時間栄養学と旬の食材

毎食リンゴを食べて体重減 食物繊維とるなら夜がオススメ

1日半個で医者いらず(C)PIXTA

 また、リンゴに含まれる「ビタミンC」は肌荒れの改善なども報告されています。そして、リンゴのビタミンCは加熱しても壊れにくい酸化型の性質を持ちます。

 ペクチンの効果は加熱調理した方が上がるため焼きリンゴやジャムなどがオススメですが、他の加熱に弱い栄養素も含まれるので、ペクチンの効果を取り入れたい場合のみ加熱を選択してみましょう。むくみに効果的な「カリウム」も含まれていますよ。

 時間栄養学的にも、ミネラルや食物繊維を取るなら夜、ビタミンCを取るなら朝が◎。ダイエット効果もあり、1日3回リンゴを食べたBMI25以上の女性の体重が減少した研究もあります。

 では、どの程度リンゴを食べるのがいいのでしょうか。「1日1個のリンゴで医者いらず」というイギリスのウェールズ地方に伝わることわざは本当かどうかを調べた面白い研究があります。それによると、脂質異常症の薬には代われなかったものの、「日本で手に入るものなら2分の1個程度でことわざに近い効果を得ることができる」と報告しています。なので、「1日半個のリンゴで医者いらず」ですね。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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