独白 愉快な“病人”たち

虫垂炎のIKKANさん 医師と相談して「切らない」ことを選択

IKKANさん(C)日刊ゲンダイ

 たまたま僕はパソコンが得意でネット配信などができたので、4月にはリモートライブ公演をいち早く開催しましたが、生のイベントはなくなるし、声優学校の講師の仕事も一時期全部なくなって、スタジオや事務所の維持費が重くのしかかってきました。稽古場も「もう解約するしかない」というギリギリまで追い込まれ、あの頃は楽天家な僕でもさすがに参りました。でも、「本当に苦しかったらこのくらい(の金額)は投資するから」という友人の言葉に気持ちが救われて、そのうち持続化給付金制度が始まってしのぎました。

 もちろん以前のように活動できるのはまだまだ先ですし、綱渡りは続きますけれど、さらにリモートスキルを上げるなどしながら可能性を見つけていこうと思っています。

■もう一度、炎症を起こしたら手術を検討

 ところで肝心の虫垂炎ですけれども、じつはまだ切除していません。温存中です。6月の入院時は虫垂の炎症がひどすぎて手術ができず、とりあえず腫れを小さくしてから手術しましょうということになりました。いったん退院して7~8月の舞台を務め、8月半ばに再度検査をして「これなら手術できる」となったので、8月末には手術する予定で話は進んでいました。

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