Dr.中川 がんサバイバーの知恵

ホリエモンは接種済みのHPVワクチン 男性の効果と料金は?

堀江貴文(C)日刊ゲンダイ

 4価は、HPV関連の発症を6割、9価は同9割を抑えるとされます。この発症抑制効果に着目すれば、男性未承認でも9価に軍配。私も接種するなら9価です。

 どちらも接種は3回受けるのがセオリー。初回から2カ月後、6カ月後で条件は同じ。2回接種でも効果アリとする報告もありますが、正しく接種するのが無難です。

 異なるのは料金で、4価は合計5万円ほど、9価は合計10万円ほど。どちらも安くはありませんが、効果を考えるなら9価です。

 米国や豪州などでは、男女とも9価が定期接種になっています。それが世界の流れです。子宮頚がんはほぼ100%がHPV由来。日本でも、欧米のように男女で9価のHPVワクチン接種が進めば、子宮頚がんが今後、根絶できるはずなのです。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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