4価は、HPV関連の発症を6割、9価は同9割を抑えるとされます。この発症抑制効果に着目すれば、男性未承認でも9価に軍配。私も接種するなら9価です。
どちらも接種は3回受けるのがセオリー。初回から2カ月後、6カ月後で条件は同じ。2回接種でも効果アリとする報告もありますが、正しく接種するのが無難です。
異なるのは料金で、4価は合計5万円ほど、9価は合計10万円ほど。どちらも安くはありませんが、効果を考えるなら9価です。
米国や豪州などでは、男女とも9価が定期接種になっています。それが世界の流れです。子宮頚がんはほぼ100%がHPV由来。日本でも、欧米のように男女で9価のHPVワクチン接種が進めば、子宮頚がんが今後、根絶できるはずなのです。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵