ある60代後半の女性は、特発性肺線維症、慢性呼吸不全、そして肺にカビの一種がすみ着き喀血する慢性肺アスペルギルス症を患っていました。退院し、在宅医療に移行された当初は自宅で過ごす不安を抱えていたそうですが、「なんとでもなります。当院で大丈夫!」という「地域連携」の力強い態度と言葉に、「どれほど気持ちの面で安心感があったことか」と言っていました。当初は扱いにくく、使用を躊躇した人工呼吸器も、ご家族が試行錯誤し使いこなすまでになりました。
まさに「地域連携」のやる気が患者さん側を感化したのかもしれません。夏に始まった在宅医療も、はや半年が過ぎて今でも元気に過ごしています。今年の春にはご家族と一緒に桜を楽しまれたということです。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと