しかし、興味深いのは、「他人の感情を目を見るだけで正しく認識する能力」において、50代の成績が最も良かった点です。亀の甲より年の功。50年も生きていれば、酸いも甘いも噛み分けていますから、他人の感情を察知する能力に秀でているのでしょう。
この検証では、認知能力のピークが、世代によってかなり差異があることが明らかになっています。成人の早い時期に、いくつかの認知能力が安定するため、30代になると低下し始める人もいます。ただし、あくまで安定するだけであって、ピークを迎えるのではない。つまり、中には50代近くになってピークを迎える人もいる。裏を返せば、30代にどんな人生を送っているかがポイントになるといえるかもしれません。
また、別の研究では、社会的対立についての推論は、老年期(60代以上)に向上する傾向があるという結果が出ています。対立する問題を分析したり、解決したりするのは、60代が得意というわけです。といっても、老害化する人もいますから、個人差があることは付記しておきます。
科学が証明!ストレス解消法