しかし今、このコロナ禍の病床が逼迫している中での開催は、感染者を増やす危険が大きくとても心配です。外国からは選手らが約6万人、有明地区では、観客は半径1・5キロ範囲内に1日6万8000人、都内では22万5000人の観客が予想されています。さらに10都道県で19日間にわたって開催されるのです。
新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、国会で「今の状況でやるのは普通はない」「開催すれば国内の感染、医療の状況に必ず影響を起こす」と話しました。ところが、橋本聖子組織委会長は「このような困難な時代だからこそ、私たちはオリンピック・パラリンピックを開催し、コロナによって分断された世界で人々のつながりや絆の再生に貢献し、スポーツの力で再び世界をひとつにすることが、今の社会に必要なオリンピック・パラリンピックの価値であると確信しております」と語っています。
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