独白 愉快な“病人”たち

コロナかも…ほいけんたさん細菌性肺炎の不安を振り返る

マイマイクで100点を出すほいけんたさん(C)日刊ゲンダイ

 でも、実は今回のことでひとつ心残りがあるんです。病院で「ほいさんですよね」と声を掛けてくれた人に、「近くに来ないで!」と、とっさに言ってしまったことです。ひょっとしたらコロナかもしれないと思っていたので……。

「悪いことしたな」という思いがあり、最近は求められれば握手をして「あとでちゃんと手洗ってね」とジョークっぽく付け加えるようにしています。「いや、もう一生洗いません」なんて言ってもらえるとウソでもうれしいものなんですけど、つい先日、ショッピングセンターで声を掛けてくれた男性は握手してすぐ2、3歩先にあった消毒スプレーをシューッて……。もちろん、それでいいんです。でも、せめて僕が見えないところでやってほしかったな(笑い)。

(聞き手=松永詠美子)

▽ほい・けんた 1965年、東京都生まれ。17歳でアクションスターを目指し芸能界入り。俳優としてデビューし、お笑い芸人として活動。マジック、バルーンアート、パントマイムもこなし海外イベントに参加するなど活躍の幅を広げる。1993年に明石家さんまのものまねでブレーク。今や明石家さんまの再現ドラマに欠かせない存在。歌うま芸人としても知られている。

5 / 5 ページ

関連記事