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米で認可の3つのワクチンはデルタ株にも効果 ファイザー製で64%

ファイザー製新型コロナウイルスワクチン(C)ロイター

 そんな中、一足早く臨床結果を発表したのはイスラエル政府。ファイザー製の症状を防ぐ効果は6月の時点で64%で、前月までの94%に比べて大幅減ですが、これはデルタ株が広がった影響と報告されています。しかし、重篤な症状を防ぐ確率は依然9割を超え、ワクチンとしては機能しているとの評価です。

 こうした臨床結果はまだ限定的なものではありますが、今のところブースターショット(3回目の接種)の必要性などの具体的な話は出ていません。一方でCDCは、最近の死者の99%はワクチンを接種していなかったことを強調。ウイルスを封じ込め変異を防ぐためにも、より多くが接種することが重要と呼びかけています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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