保険適用範囲内だけで治療を行えば、これまでより少ない治療費で不妊治療を受けることができます。しかし、保険適用によってこれまであった助成金制度がもし廃止されてしまうと、オプションの治療をしたい場合には逆に費用負担が大きくなってしまう可能性があります。また、保険適用内の治療だけを行おうとすると、画一化された治療しかできず、逆に治療成績自体も下がってしまう危険性もあるのです。
このように不妊治療の保険適用にはまだまだ解決しなければならない問題点があります。もちろん、金銭的な恩恵が受けられる方が少なからずおられることは事実です。スタンダードな体外受精治療だけで妊娠できるかどうかの大きなカギは女性の「年齢」です。保険適用の恩恵が受けられるよう、なるべく早い段階で不妊治療を開始することが重要なのです。
女性の不妊治療で何が行われているのか