虫歯でもないのに歯が損傷…新たに注目の「トゥースウエア」にご用心

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「飲酒後もきちんと磨けるなら理想的。しかし、毎回そうはいかないでしょう。歯周病対策であれば、翌朝一番にしっかりと磨ければ問題ない。虫歯にしても、たまたまその夜磨けなかったからといって、急激に進むわけではありません。磨ける時に磨くことです」

■虫歯が多かった人は歯周病になりにくい?またはその逆も?

「菌の話だけに限って言うと、あながち間違えていません」

 虫歯菌と歯周病菌とでは好む環境が異なる。口腔内は飲食前はpH7の中性だが、虫歯菌は酸性、つまりpHが低い環境を好む。一方、歯周病菌は酸性の環境は好まない。虫歯が多い人は口腔内が酸性に傾く時間が多く、歯周病菌が活性化しづらい。その逆も言える。

「ただ、虫歯も歯周病も菌だけの問題で『なりやすさ』が決まるのではなく、物を口にする頻度、歯の強さや形、体質、ほかの疾患など、さまざまな要因も絡んできます。虫歯が多かったから歯周病は大丈夫(その逆も)と思って手入れを怠っていれば、歯周病治療でつらい思いをするばかりか、将来食べられるものが限られてしまいます」

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