脳出血で死なない、後遺症を残さないために知っておくべきこと

ワクチンと脳出血の因果関係は不明(C)共同通信社

 西川さんの例でも分かるように、脳卒中は高齢者だけの病気ではない。治療が遅れれば命を落とす恐れがあり、助かっても後遺症が残る可能性がある。発症前と同じレベルまで回復し、現役復帰するために知っておくべきことは何か?

「第1に、どういう時、脳卒中を疑うべきか、です。『ろれつが回っていない』『手足のどちらかに力が入らない』『顔の片側がうまく動かない、力が入らない』などが見られれば、脳卒中の可能性が高い」(壷井医師=以下同)

■症状が消えても安心できない

 一方で、分かりづらい症状もある。視野が欠けている、物が二重に見える――。こういった症状は気づきにくく、疲れているからと考えがちだが、これらも脳卒中を疑うべき症状だ。

「おかしいなと思う症状が出て、しかしそれが消えてしまうケースもあります。一時的に脳の血流が悪くなり、しばらくして血栓が流れたためですが、この次に大きな脳梗塞がくることは珍しくない」

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