ある患者さんは、「同居する子どもに迷惑をかけたくないから、在宅医療になかなか踏み切れなかった」とお話しされていました。この方の場合、お子さんが在宅医療についていろいろ調べ、理解した上で、「自宅で療養したいと思っているんじゃない?」と提案し、在宅医療がスタート。このように、家族の側から患者さんに「大丈夫だよ」「甘えていいよ」という雰囲気をつくることは大切です。
在宅医療には、医師だけでなく訪問看護師、訪問ヘルパーといったさまざまな人の手が入ります。リハビリや入浴も訪問してもらえますし、自宅をバリアフリーにする費用の補助、ベッドや車イスのレンタルサービスなど各種サービスの用意もあります。
そのために、思ったほどご家族の負担が多いということもなく、生活を送れます。実際、いざ在宅医療を始めてみると、最初に思っていた不安が杞憂だったとみなさん口にします。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと