独白 愉快な“病人”たち

オシメをして舞台に…俳優・江藤博利さんが膀胱がんとの闘病を振り返る

江藤博利さん(C)日刊ゲンダイ

■病気をしてからは健診を欠かさずプールにも通っている

 術後は、半年ごとの検診が5年間続きました。今でも1年に1回は受診しています。区の健康診断も真面目に受けていますよ。膀胱がんになる前は行ったことがなかったですけどね。おかげさまで、肺がんの検査も胃がんの検査も大腸も前立腺も今のところ異常なしです。

 膀胱がんと聞いたときには、ダジャレじゃないけどガーンとなって、頭は真っ白。昭和の人間ですから、(膀胱がんで亡くなった)松田優作さんが頭に浮かんで、自分も死ぬんだと思いました。

 あの頃は本当にお金がなくてね。劇団なんて儲かりませんし、芸能の仕事もなくなってストレスがたまっていましたから、それがドカンと出たんでしょうね。家族にはだいぶ迷惑をかけたなと反省しています。

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