独白 愉快な“病人”たち

射精した瞬間にピキッと…笑福亭羽光さん語る「解離性脳動脈瘤」

笑福亭羽光さん(C)日刊ゲンダイ

 でも、CTを撮ったら異常なし。「肩こりからきてるのでしょう」と言われ、首の牽引をしました。それから10日ほど通院し牽引したけど治らない。それでもっと大きい総合病院を受診しました。MRI検査をしたところ、解離性脳動脈瘤で出血していたと判明したんです。

「安静にしていないといけない」と言われ、車椅子に乗せられ即入院。降圧剤の飲み薬を服用し、点滴を受けて自然修復するのを待つということでした。点滴に鎮静剤か何か入っていたのか、記憶が薄れていき、死の恐怖と不安でいっぱいに……。「肩こり」と診断を誤った医者に腹も立ちました。10日間、肩こりと侮ってあちこち動き回り、首の牽引なんかしたことを考えるとゾッとしましたよ。

「これはおかしい」という自分の感覚を信じ、別の病院を受診してホンマによかった。もっといえば、「尋常じゃない」と思った時は、最初から大きな病院を受診することが大事やと痛感しましたね。

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