感染爆発のオミクロン株 空気感染を考慮して換気の徹底が重要

冬は感染力がアップする(C)日刊ゲンダイ

 だからといって軽く考えるのは禁物だという。

「世界では1日におよそ400万人が感染し、1万人が死亡しています。致死率は約0.25%です。西欧でも、10万人当たり数十人から200人前後の死亡があり、致死率は0.05~0.2%になります。季節性インフルエンザの致死率は関連死を含めて0.1%、直接死は0.03%程度ですから、オミクロン株の死亡リスクが低いとはいえません。日本ではまだ死亡者は多くありませんが、感染者数が増えれば、それだけ重症者も死亡者も増えます。また、コロナ患者で医療機関が手いっぱいになり、他の重篤な病気の患者が切り捨てられる危険もある。実際、米国の循環器科教授からの私信では、ボストンの大学病院で診ているのはコロナ患者ばかりだと悲鳴を上げていて、脳卒中や心筋梗塞などの緊急性のある患者が犠牲になっているといいます」

 だからこそ、感染対策を徹底することが大切になる。感染力が強いオミクロン株で何より意識しなければならないポイントは「空気感染する」ということだ。

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