東洋医学を正しく知って不調改善

薬なしで花粉症の症状を抑えたい 自宅でできる方法は?

渡邊靖弘氏(提供写真)

 これらの治療と並行して、花粉症になりにくい体質になることも重要です。そのため東洋医学では、症状別に合わせた食事も推奨しています。

 鼻水やくしゃみに加えて、むくみ、体のだるさがある場合は、水分代謝を促す豆類、はと麦を取り入れ、疲れていると感じたら、気を補う食事としてやはり豆類やイモ類、きのこ類に魚類(スズキ、タイなど)、さらには肉類も取り入れると良いでしょう。

 東洋医学ではアレルギー反応が出ることは悪いことではなく、異物を排除しようとする体の働きと考えます。ですからあまり症状について深刻に考え過ぎないことが大切です。

 神経質になればかえって心身のバランスが崩れることもあります。薬などで、にわかにその症状を止めようとするのではなく、時として気長に付き合いながら体質改善することも必要です。

2 / 2 ページ

渡邊靖弘

渡邊靖弘

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員、日本伝統鍼灸学会理事、和ら会会員、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師。

関連記事