五十肩を徹底解剖する

「腱板断裂」は腕の上げ下げはできるが途中で痛みを覚える

写真はイメージ

 ただし、凍結肩も腱板断裂も通常のレントゲンでは目立ったものがありません。かつ凍結肩は肩の深部にある靱帯(関節包)の問題、腱板断裂は外側の筋肉の下に隠れ、見えず触りにくい腱板の問題であるため、一見では診断が難しいです。しかし、腱板断裂は40歳代から出現し日本では約1900万人存在するといわれています。わかりにくいからと単なる「五十肩」と安易に流すには懸念が残るところです。

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安井謙二

安井謙二

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

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