しかし、コレステロールの血中濃度が高くなると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクを高めます。特に、LDLコレステロールが高く中性脂肪も高いとなると、LDLの中でも小型で比重の高いLDL(small dense LDL)、別名「超悪玉」が発生し、正常サイズのLDLよりも強力に動脈硬化を引き起こすことがわかっています。
それを回避するために「食事内容を見直しましょう」などと言われたりするのですが、実はコレステロールに関しては、食事を見直してもあまり効果がありません。
人間の体内に存在するコレステロールの7~8割が肝臓で合成されるため、食事にどんなに気を付けても、数値は劇的に変化しません。
鶏卵や魚卵を多く取るとLDLコレステロールが一気に上昇する遺伝的体質を持った人もいるものの、大半の人において、食事がコレステロールの上下に与える影響はわずかです。
進化する糖尿病治療法