科学が証明!ストレス解消法

暴言は生産性を低下させネガティブな気持ちは注意力の低下を招く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、暴言も百害あって一利なし。

 南カリフォルニア大学のポーラスとフロリダ大学のエレズは、暴言が他者にどのような影響をもたらすのかを研究(09年)しているのですが、次のことがわかりました。 

①直接暴言を吐かれた人は、処理能力が61%、創造性が58%下がる②自分に対してではないが、自分の所属しているグループに対して暴言を吐かれた人は、処理能力が33%、創造性が39%下がる③他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけの第三者でも、処理能力が25%、創造性が45%下がる──。

 このように暴言は、相手を傷つけるだけでなく、その人の生産性を損なわせ、周辺にまで影響を与えてしまう悪手でしかないのです。「自分に対してネガティブなことを言わない」ことに加え、「周りの人に対しても暴言は控える」ことが、あなたの精神衛生と人間関係を良好に保つ秘訣。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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