「ありがとう。この間、市からがん検診の手紙が来てたから、受けてみる。先生、私は……繰り返すけど、腰も背中も痛いし、ね。だんだん目もピントが合わなくて、かすむしいいとこないね」
「100歳まで25年もありますよ」
「アハハ、25年ね! ひ孫も見られるかね? アハハ、じゃあまたね。ありがとうね」
Yさんは上機嫌で帰られました。多くの患者さんのお話をじっくり聞ける機会がもっともっと増えるといいのですが。
がんと向き合い生きていく