オートファジーという現象により、ヒトは飢餓状態になっても細胞が壊れることなく生きることができます。また、細胞が新陳代謝を行い、細胞内の有害物質を排出することができるのです。
つまり、このオートファジーと呼ばれる現象が故障することなく、続けられる限りは「老化を抑え」「寿命を長くする」ことが可能になるのではないか、というわけです。
それによって人類が健康長寿を手にして、「死なない」動物に進化したからといって幸福になるかは別の問題です。
しかし、医学はいま現在その方向に向かって突き進んでいるのです。
(弘邦医院・林雅之院長)
健康の「素朴な疑問」