在宅診療を受けるにはいくらかかるのか…すべて保険適用の医療行為

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 患者の身体的、精神的苦しみを在宅診療で緩和できなかったり、家族に介護負担がかかるのは、「在宅診療」制度の問題でなく、在宅で看取るまでの覚悟も持たず、体制を作る医師もない“なんちゃって在宅診療”のクリニックが跋扈しているからだと山中医師は言う。

「在宅診療への思いも技術もない医師が形式的に診察をし、困ったときは救急搬送というのは在宅診療の本当の役割を放棄してしまっています。だからこそ、『ちゃんとした在宅診療』を選ぶことで、本人の苦しみや痛み、そして家族の介護負担も取ってあげられることにつながるのです」

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