老親・家族 在宅での看取り方

外国人の在宅医療 余命数カ月を宣告されたスキルス胃がんの東欧人女性

写真はイメージ(C)Chinnapong/iStock

 予想された小腸の閉塞に対しては、いくつかの治療法を提案。腸閉塞による腹痛や嘔吐を改善する薬「オクトレオチド」と生食点滴の治療を本人が希望されたので、それに応じた治療を行いました。

 実は先日、女性は安らかに旅立たれました。嘔吐も腹痛もなく、娘さんや信頼する友人、義弟さんに囲まれての旅立ちでした。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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