独白 愉快な“病人”たち

歌手の浜中よし子さんは帯状疱疹をきっかけに女優業を離れ…

浜中よし子さん(C)日刊ゲンダイ

 近所の病院へ行くと注射をされて、「安静にしていてください」と言われました。何の注射だったか、飲み薬や塗り薬があったかどうか、詳しいことはもう覚えていません。でも何日か寝ていたら治りました。

 帯状疱疹は最近もはやっているんでしょう? この病気は、水疱瘡のウイルスと同じ、水疱・帯状疱疹ウイルスが活性化することで発症するそうです。一度水疱瘡になると、ウイルスが何十年も神経細胞に残るんですって。元気なうちは眠っているけれど、免疫力が落ちると活性化して発症してしまう。どこにできるかはわからなくて、もし目の神経に発症すると失明の可能性もある怖い病気だそうです。

 そこまでわかっていたかどうかはわかりませんが、それ以来、父親(養父)に女優を続けることを反対されてしまい、日活から離れました。

 その後、米軍キャンプやキャバレーで歌うようになりまして、全国を転々としていたとき、日本ビクターの人の目に留まり、歌手デビューをしたのです。

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