独白 愉快な“病人”たち

歌手の浜中よし子さんは帯状疱疹をきっかけに女優業を離れ…

浜中よし子さん(C)日刊ゲンダイ

 当時のことなので、出産は今よりもっと命がけ。赤ちゃんが助かって私が死んでいたかもしれないケースでした。看護師さんに「赤ちゃんに助けられましたね」と慰められたことは忘れられません。

 思えば、私は双子で生まれて、1歳になるまでに2度死にかけたと養母から聞いたことがあります。当時は双子はどちらかが弱いのが普通だといわれていて、私は“弱い子”の方だったのでしょう。医者から「そろそろ危ない」と告げられ、親戚が集まる騒ぎが2度あったそうです……。

 そんなに弱かった私が、今83歳でこんなに元気なんですから、不思議なものですね。

 おかげさまで帯状疱疹以来、大きな病気もせずに過ごしています。赤ちゃんに救ってもらった命でもあるので、健康にはずいぶん気を付けています。まず、ちゃんと寝ること。夜は10時に寝て、朝は4時半に起床です。運動も膝と腰に負担をかけないよう、プールでの水中ウオークをほぼ毎日1時間やっています。歯も2カ月に1回、歯科医院でお掃除してもらっていますしね。もちろん、帯状疱疹の予防注射も受けています。

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