小腸の切除では、まれですが腸捻転や腸間膜動脈血栓症などで急激に腹痛が起こり、腸管壊死で緊急手術が行われることがあります。Yさんは、その腸捻転が起こったと考えられます。
実際の開腹手術でも、つらいことはたくさんあります。全身麻酔をかけられたら、もう本人に自覚はありませんが、麻酔から覚めた後、鼻から入れられたチューブや点滴などで、なかなか思うように体を動かせない状態もきついものです。おそらくYさんは、そんなつらい状況でもスマホからメールを打ってくれたのだと思います。本人と担当医、医療関係者との連携で、早い回復を祈るばかりです。
小腸はがんが少ない臓器です。大腸がんは増えているのに、どうして小腸は少ないのか? その理由は「免疫機能が強い臓器だから」といわれています。その強い免疫機能によって、いろいろな毒性に対処しているのだろうと思います。
がんと向き合い生きていく