その結果、過去1年間に旅行をしていない人では、少なくとも1回の旅行をした人に比べ、翌年にうつ病を発症するリスクが1.7倍、統計的にも有意に増加しました。また、うつ病を患っている人では、うつ病を患っていない人に比べて、旅行しない可能性が約2倍、統計的にも有意に増加しました。
コロナ禍においては、感染リスクの観点から旅行を控えた方も多いと思います。ただ、旅行をしないこともまた、精神的な健康状態に悪影響を与える可能性が示されています。
論文著者らは「旅行をしない人では、抑うつ症状の悪化に注意すべきであり、うつ病患者やうつ病のリスクが高い人にとって、旅行は有益である」と結論しています。
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