近くに息子さんは住んでいますが、もともと独居で自立した生活をされていた方で、退院し、ご自宅での生活を強く希望。しかし、元の生活に戻るには、病院からはさらに施設入所を強く勧められたといいます。息子さんたちが何か手がないかを探し、リハビリテーションを目的とした他の病院への転院を経て、希望通り、在宅医療を開始となったのでした。
私たちがご自宅を初めて訪れたとき、そこには驚きの光景が……。部屋は足の踏み場もないほどの、いわゆるゴミ屋敷だったのです。
「お荷物がたくさんですね」(私)
「私が週に1~2回来て掃除してはいるんですが」(息子さん)
「ちょっとおウチが過ごしにくそうですからね」(私)
「ものがいっぱいで。私も片付けたいんだけど手付かずで」(本人)
老親・家族 在宅での看取り方