老親・家族 在宅での看取り方

一時的な入院で筋力が著しく低下した90歳…自活生活に戻れるか?

写真はイメージ

 近くに息子さんは住んでいますが、もともと独居で自立した生活をされていた方で、退院し、ご自宅での生活を強く希望。しかし、元の生活に戻るには、病院からはさらに施設入所を強く勧められたといいます。息子さんたちが何か手がないかを探し、リハビリテーションを目的とした他の病院への転院を経て、希望通り、在宅医療を開始となったのでした。

 私たちがご自宅を初めて訪れたとき、そこには驚きの光景が……。部屋は足の踏み場もないほどの、いわゆるゴミ屋敷だったのです。

「お荷物がたくさんですね」(私)

「私が週に1~2回来て掃除してはいるんですが」(息子さん)

「ちょっとおウチが過ごしにくそうですからね」(私)

「ものがいっぱいで。私も片付けたいんだけど手付かずで」(本人)

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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