老親・家族 在宅での看取り方

一時的な入院で筋力が著しく低下した90歳…自活生活に戻れるか?

写真はイメージ

「息子さんとかヘルパーさんに手伝ってもらってちょっとずつ変えていきましょう」(私)

 聞けばご本人は耳も聞こえにくくなっているご様子で、息子さんは耳あかが詰まってるんじゃないかと心配されていました。次回処置できるようにピンセットの用意をお約束すると、安心されたご様子。

 在宅医療を受ける方には、さまざまな方がいます。お一人暮らしの方、療養環境の整理がまず必要な方もかなりいます。私たちは患者さんやご家族に寄り添い、改善のお手伝いを時にしながら、患者さんのQOLを上げることに尽力しているのです。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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