月1回のこの秘密の日を、ご近所は知りません。隣の家ではどう思われたのか。居るはずなのに玄関には鍵がかかり、返事がないわけです。
こうして1年半後に、父は他の町に転勤となり、この儀式(?)は無事に終了しました。
■AIは利用の仕方が一番の問題
話は変わりますが、最近のAI(人工知能)の発達はものすごく、いろいろな方面に応用されています。たとえば医療では、胃の内視鏡検査があります。たくさんの過去のデータを組み込むと、AIは「今、見ている箇所はがんが疑われます。生検してください」と、検査医にアドバイスすることも可能なようなのです。
熟練した医師の目は、AIに置き換わるのでしょうか? 人間がAIから指示されるような時代になるのでしょうか? 会社は人事でAIを応用し、誰をどこに転勤させるか、どの部署に就かせるか、AIのアドバイスを利用するのだろうか……いろいろ考えてしまいます。人生には、何回か岐路があります。自分の人生は、たとえその時は失敗したとしても、「自分で決めたことだから」と諦めもつきます。もしかしたら、人生の生き方についてもAIがいろいろな選択肢を示し、「あなたの生き方はこうした方が良い」──そんなことを言うのでしょうか。
がんと向き合い生きていく