被験者は、カロリーの摂取量を朝食に高くするグループと、夕食に高くするグループにランダムに振り分けられ、4週間後の体重変化やカロリー摂取量が比較されています。
その結果、4週間後の体重は、摂取カロリーを朝食に高くしたグループで3.33キロ減少、夕食に高くしたグループで3.38キロ減少と、変化量に明確な差を認めませんでした。また、1日の摂取カロリーにも明確な差はありませんでした。ただし、摂取カロリーを朝食に高くしたグループでは、空腹感を感じた人が減少していました。
論文著者らは、「朝食の摂取カロリーを高く、夕食を控えめにしても体重減少に差は見られない」としつつも、「朝食を多めに摂取することは食欲を適切にコントロールすることができ、ダイエット計画を円滑に進める助けになるかもしれない」と結論しています。
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