いわゆる一般的な乾式のドライサウナは室内温度が70~100度程度なのに対し、家庭用のミストサウナは約40度ですから、室温を60度にする和温療法に近いといっていいでしょう。“疑似和温療法”のような効果が期待できそうです。
また、低温で高湿度のミストサウナは、ドライサウナのような息苦しさがありません。調査では血圧や脈拍に与える影響が少ないこともわかっています。つまり、体の負担が少ないままゆっくり入浴できるのです。そのため、リラクセーション効果によるストレスの軽減も期待できます。私も気分転換のために自宅の浴室で使っています。
ストレスは心臓にとって大敵です。われわれはストレスを受けると交感神経が優位になります。先ほどもお話ししましたが、ストレスをうまく解消できずに交感神経が優位になっている時間が長くなると、心臓に負担がかかって、心臓疾患につながるリスクがアップします。そんな危ないストレスの解消にミストサウナが効果的なのです。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」