五十肩を徹底解剖する

「うつぶせ習慣」猫背やスマホ肩の人の肩痛対策に1日数分でOK!

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 特にうつぶせは呼吸がしにくい、手の置き場所がない、首がつらいなど、大人にとって決して自然で楽な姿勢ではありません。だから眠る時も、あおむけ寝や横向き寝はするのに、さほどうつぶせ寝はとらないのです。

 しかし「肩」のことを考えると、うつぶせ姿勢を生活に取り入れて欲しい。うつぶせ姿勢が、猫背やスマホ肩で丸まった胸椎や腰椎を伸ばし、肩甲骨をそらす動きを伴うからです。

 試しにうつぶせ姿勢を1日のうち数分程度でいいので、習慣化してみてください。体幹が刺激され、結果的に五十肩予防に役立つかもしれません。

 逆に、うつぶせになると肩や腕、首・背中・腰などがすぐにきつく不自由に思うようなら、五十肩の予備群の可能性があります。

 なお本稿は、埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科・村田健児先生からご指導いただきました。

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安井謙二

安井謙二

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

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