特にうつぶせは呼吸がしにくい、手の置き場所がない、首がつらいなど、大人にとって決して自然で楽な姿勢ではありません。だから眠る時も、あおむけ寝や横向き寝はするのに、さほどうつぶせ寝はとらないのです。
しかし「肩」のことを考えると、うつぶせ姿勢を生活に取り入れて欲しい。うつぶせ姿勢が、猫背やスマホ肩で丸まった胸椎や腰椎を伸ばし、肩甲骨をそらす動きを伴うからです。
試しにうつぶせ姿勢を1日のうち数分程度でいいので、習慣化してみてください。体幹が刺激され、結果的に五十肩予防に役立つかもしれません。
逆に、うつぶせになると肩や腕、首・背中・腰などがすぐにきつく不自由に思うようなら、五十肩の予備群の可能性があります。
なお本稿は、埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科・村田健児先生からご指導いただきました。
五十肩を徹底解剖する