アルツハイマー病の進行を抑える効果が期待されています。
エーザイと、東京大学やエール大学などの研究グループが「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した内容によると、臨床試験は日本、北米、欧州、アジアの235の医療施設で早期アルツハイマー病と診断された患者1795人を対象に実施。男女差はほぼ同数で、平均年齢は72歳でした。
1795人中898人に新薬レカネマブを投与、897人にプラセボ(偽薬)を投与。投与のスパンは2週間に1回で、静脈注射です。18カ月後に、認知機能や身体活動などを総合的に詳しく調べました。
すると、新薬投与群では症状の悪化が27%抑制。早期アルツハイマー病の進行度などを評価する指標「ADCOMS」では、症状の進行が24%抑制との結果でした。
画像検査では、脳内に蓄積したアミロイドβの18カ月後の変化が見て取れ、プラセボ群では蓄積が増加していましたが、新薬群では減少。蓄積度を示す指標も、新薬投与群で大幅に減少していました。
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