コロナ第8波を乗り切るために…年末年始は「空気感染対策」をあらためて見直したい

ワクチン接種を受ける尾身茂会長(代表撮影)

「窓やドアが1カ所しかない部屋などでは、外気を取り入れながら空気清浄機や扇風機を使って換気を補助するのも効果的です。空気の流れが悪くエアロゾルの発生が多いエリアに設置するのが基本です。また、市販されている空気清浄機の多くで使われているHEPAフィルターは、35.5分で99.97%のエアロゾルを除去することがわかっています。窓がない場合でも一定の効果が見込めます」

 飲食店やオフィスなど人が多く集まる場所では、しっかり換気できているかどうかの指標になる二酸化炭素濃度測定器(CO2測定器)を活用したい。

「エアロゾルが浮遊する室内で感染を予防するために必要な換気量は、1人あたり30立方メートル/毎時以上、CO2濃度は1000ppm以下を確保することが目安とされています。以前は飲食店などに設置してあるCO2測定器を目にしましたが、最近は減っている印象があるので、あらためて活用を検討すべきと考えます」

 換気をさらに徹底して、第8波を乗り切りたい。

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