現在、病院で処方される胃薬の主流はこちらであると言ってよいでしょう。胃酸を少なくするクスリの作用は強力で、胃をしっかり守ってくれるからです。たとえば、以前にもお話ししたことがある血をサラサラにするクスリ(抗凝固薬)を使っていて、万が一、胃潰瘍を起こしてしまうと大出血につながる危険があります。そのため該当する患者さんには、ほぼもれなく胃酸を少なくするクスリも一緒に処方され、胃潰瘍が起こらないように予防されています。
このように、胃薬はとても重要なものです。ただ、胃薬を使うデメリットはないのでしょうか? 次回、詳しくお話しします。
高齢者の正しいクスリとの付き合い方