「痩せ」が命を縮めるのはどうしてなのか…肥満よりも死亡リスク増

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 同様の結果は世界各国で報告されている。アジアの研究では、50歳以上の人が低体重(BMI:18.5以下)の場合、死亡リスクが過体重(BMI:23.0~24.9)の2.9倍に上った。欧米の研究では、低体重(BMI:20未満)のグループは、標準体重(BMI20~24.9)のグループに比べて総死亡率が1.37倍にアップしている。

 病気別に見ても、男性のがん死亡リスクは肥満よりも痩せのほうが高く、同じく心血管や脳血管の病気による死亡リスクは、BMI:23~25未満のグループと比べると、21未満は高くなっている。

■筋肉量が減少すると病気になりやすい

 低体重=痩せすぎの人は、「筋肉」と「脂肪」が減った状態といえる。いずれもわれわれの体にとって重要な働きがあるので、これらの減少は健康を維持するうえで大きなリスクになる。

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