帯状疱疹の疑いも…ワクチン接種1カ月後のピリピリした違和感には要注意

大規模接種会場へ向かう人たち(C)日刊ゲンダイ

 コロナウイルスを抑える力が増大するのに反比例して、これまで神経節に潜む帯状疱疹ウイルスを抑えていた力が弱まる。結果、帯状疱疹を発症しやすくなる──。

「ワクチン接種後、免疫グロブリンは1~2カ月かけて徐々に増加します。つまり、コロナ以外のウイルスへの免疫力が弱まるとしたら、ワクチン接種後1~2カ月してから。帯状疱疹をはじめとする別の感染症への注意を怠ってはいけません」

「帯状疱疹=皮疹」と考えられがちだが、疑う症状があれば、皮疹の有無に関係なく、速やかな抗ウイルス薬の投与が望ましい。治療が遅れて悪化すると、帯状疱疹後神経痛という後遺症が出現するリスクが高くなるからだ。皮疹が治った後も、時に衣服が触れるだけでも耐え難い痛みが続く。

 もしや、と思ったら帯状疱疹に詳しい医師のもとへ。そしてワクチン接種後は、数カ月先まで、免疫力が落ちない生活を意識して送るべきだ。

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