運動が、認知症予防に役立つことを示した研究は複数あります。
米国で1324人を対象にした症例対照研究では、50~65歳以降に中等度の身体活動を継続した場合、男女ともに軽度認知障害のリスクが低下することが報告されています。中等度の身体活動とは、早歩き、登山、エアロビクス、筋力トレーニング、水泳など。
カナダの大規模コホート研究では、65歳以上の健康高齢者を対象に、5年間の追跡調査を実施。ウオーキングより強い運動を週3回以上といった、高度の身体活動を行った人は、認知機能障害か軽度認知障害のどちらか、または両方の発症リスクが優位に低下することがわかっています。
第一人者が教える 認知症のすべて